量子ビーム分析アライアンス 2025年度インターンシップ体験記
最終更新日:2026/1/22 ------The English version of the description is below the Japanese version.------
量子ビーム分析アライアンス 2025年度インターンシップ体験記
弘前大学大学院 理工学研究科理工学専攻 物質創成科学コース
博士前期課程1年 福岡 陸
私は2025年9月24日から11月14日の期間、一般財団法人総合科学研究機構(CROSS)においてインターンシップ生として貴重な実習の機会をいただきました。
インターンシップ中には成果報告会の運営補助や中性子実験のサポートを通じて貴重な体験をしました。また、多くの研究者の方々と交流することができました。一方で、一つの実験を成功させるためには研究者を支える多様な協力体制があり、多くの方々が関わっているということを深く理解しました。具体的には、測定に立ち会ってくださる方々に加えて、装置の運営してくれる方や安全性の確認など、1つのサンプルを測定するまでにも多くの協力があることが分かりました。これは普段の実験では感じることが難しく、大型施設でのインターンシップならではの経験であると感じています。
幸いなことに私自身が取り組む研究のための実験にも取り組むこともできました。私は現在、無機塩を含んだハイドロゲル材料を扱っており、その構造を評価するためにX線, 中性子線を用いた実験を行いました。小角X線散乱測定からは無機塩の構造、小角中性子散乱測定からは高分子網目の構造の推測を試みました。いずれも特徴的で有意な結果を得ることができ、今後の研究へと役立てていきます。また、中性子ラジオグラフィ測定により、ハイドロゲルの内部は溶媒などの分子が自在に拡散できる開放系であることを実証できました。関係者の皆様のご協力のもと満足いくまで実験を進めることができたこと、心より感謝いたします。
また、様々な施設を見学することもでき、大型施設の楽しさと緊張感を存分に味わいました。測定の目的に応じて装置を使い分け、多角的な角度から材料の構造や物性の評価をすることの重要性を知り、今後の展望を考えるきっかけとなりました。
実習の様子
最終月には、インターンシップ最終報告会が実施され、私の乏しい知識を補っていただきながら、活発な議論を展開できました。ご意見をいただくだけではなく、自身の考えを発表することができ、私が取り組む研究の面白さが伝えられたように感じます。
今回のインターンシップで得られた貴重なデータと実務経験を活かして、今後も積極的にX線, 中性子線を用いた実験を行い、より研究を飛躍させてまいります。
最後になりますが、本実習を受け入れてくださいました柴山充弘センター長はじめ、指導していただいた三田一樹氏ならびに新事業展開部を始めご関係の皆様、各実験にご協力いただいた高田慎一氏、宇津木茂樹氏、や眞弓皓一氏、ご関係の皆様に深く感謝いたします。また、研究室でご指導いただいている呉羽拓真助教(弘前大学)にCROSSでの貴重な経験の機会をいただきましたこと深く感謝申し上げます。
インターンシップ最終報告会の様子